柴犬の元太から見た日常を楽しくお伝えします♪

京都のばあちゃんは携帯電話を持ってなかったので、ばあちゃんに電話する時はいつも家電だった。

電話をかけると「はい、〇〇でございます」とばあちゃんの気取った声の後に母ちゃんだとわかると「ああ、香苗か?」と声のトーンが一段低くなる。

別段用事があるわけでもないけれど、定期的にばあちゃんの様子を伺うため電話をかけていた。

「変わりないか?」

「うん、なんも変わりあらへんで」

それが毎回決まった台詞だった。

いつからだろう。

「変わりないか?」と聞くと「・・・ちょっとな、しんどいねん」と言うようになったのは。

手術をした傷口が痛くて仕方がないと言っていたばあちゃん。

きっとその頃にはもう、大きな穴が開いていたのかもしれない。

ばあちゃんの家の電話が壊れる少し前に電話をした時は、かなり具合が悪かったのか「もう自転車にも乗ってへんし、歩くだけでもしんどうて、横になってる時間の方が多いんや」と言っていた。

それでもまだあの頃は調子がいいと、時間を倍以上かけて休み休み歩いては詩吟のお稽古に通っていたばあちゃん。

それからほどなくして電話が壊れ、母ちゃんとばあちゃんの唯一の連絡手段が途絶えてしまった。

家に電話しても応答がない事への不安。

あの時ほど、ばあちゃんが携帯電話を持っていれば・・・と思ったことはなかった。

そして今。

ばあちゃんがいなくなった家にきっともう二度と電話をすることはない。

もう二度とばあちゃんの「なんも変わりあらへんで」と言う声も聞くことがないのだ。

当たり前にあった日常が、今は二度と手に入れることができない寂しさ。

もっともっとばあちゃんに電話をかけていれば良かった。

もっともっとばあちゃんに声を聞かせてあげてれば良かった。


「もしもし、お母さん、聞こえますか?」




          今日のことば
          今日のことば2015-2115



          電話の向こうで「元太~」と呼んでいたばあちゃん。
          いっつも聞こえてましたで。

          元太お店2015-212




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2015.02.15 / Top↑
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